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表彰台の順番が決まっている理由とは【五輪、パラ五輪】

Y's FactoryのYOSHIです。

東京オリンピックパラリンピックの表彰式を見ていて、疑問に思った「表彰台の順番」について調べてみました。

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プロトコール「左上位」

オリンピックや世界陸上、ワールドカップなど表彰台は必ず、真ん中が1位、向かって左が2位、向かって右が3位なんですよね。

これは「プロトコール」という世界共通の国際儀礼からきているものなんです。

プロトコールには、決まりがあって、その中に「左上位」といって、目上の方や、立場的に強い方が左側にくるというルールがあります。

そこで、表彰台の立ち位置も優勝者の向かって左側に2位の選手、優勝者の向かって右側に3位の選手となります。

また、国旗の掲揚も同じで2位の選手の国旗が向かって左側、3位の選手の国旗が向かって右側となります。

接客の仕事でも応用できます

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お客様が左側になるようにスタッフが立ち位置や話しかける位置を工夫するということで、特に接客に慣れているお客様やセレブな方には気遣いの必要があります。

インテリアの配置やスペースの取り方によって
必ずしもそうでないことがありますが、一つの考え方として覚えておくといいですね。

左上位の考え方は中国から

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「左上右下」の考え方は飛鳥時代遣唐使などを通じて中国から伝えられた。唐の時代、中国では「天帝は北辰(ほくしん)に座して南面す」との思想のもと、左が上位として尊ばれました。皇帝は不動の北極星を背に南に向かって座るのが善しとされ、皇帝から見ると、日は左の東から昇って右の西に沈みます。日の昇る東は沈む西よりも尊く、ゆえに左が右よりも上位とされました。

しかし、その中国では王朝や時代の変遷によって「左上位」と「右上位」がしばしば入れ替わっていて、日本では飛鳥以来、現在に至るまで「左上位」が連綿と受け継がれ、礼法の基本として定着しています。

 

また、「左上位」は、正面から見ると、右が上位となって左右の序列が逆になるが、あくまでも並ぶ当事者から見て左側を上位・高位とします。律令制での左大臣と右大臣の並び順は、天皇から見て左側に格上の左大臣、右側に格下の右大臣が立ちました。国会議事堂も、真ん中の中央塔から見て左側に、貴族院の流れをくむ参議院を配置し、舞台の左側(客席から見ると右側)を「上手」、右側を「下手」と呼ぶのも、左上位に基づいています。