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なぜ人はエスカレーターで歩いてしまうのか

Y's FactoryのYOSHIです。

名古屋市では来年から、「エスカレーターで立ち止まって利用することを義務化する条例」を制定する方針を決めたので、なぜエスカレーターで歩いてしまうのかを考察してみたいと思います。

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エスカレーターで立ち止まる」条例が必要な理由

急いでいる人のために、エスカレーターの片側をあけるのが、まるで当たり前のマナーのようによく見かける光景ですが、そもそも歩くことを想定して作られていません。

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日本エレベーター協会」の担当者は「エスカレーターの踏み段は階段より高く、狭いことが多い。歩いても機械は壊れないが、つまずきやすくて危険」と話しています。

また、協会の調べでは、2018年1月~19年12月に全国で1550件の事故があり、そのうち805件が立ち止まらず歩くことを含む「乗り方不良」によるものだったそうです。

怖い思いをする人もいるんです

埼玉県は21年10月、エスカレーターで立ち止まるよう義務づける全国初の条例を施行しました。違反しても罰則はないが、利用者は歩いたり走ったりせずに立ち止まって使うこと、駅や小売店などの管理事業者にはそれを周知することを義務づけています。

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今年9月26日には、大野元裕知事らが朝のJR浦和駅で自ら呼びかけました。報道陣の取材に「高齢者や障害者、妊婦など、歩く人がいることで怖い思いをしている人たちがいる。そういう人たちも安心して利用できるよう、立ち止まって欲しい」などと改めて訴えました。

名古屋でも始まるでよ

エスカレーターでの事故防止に向け、名古屋市は駅や商業施設などのエスカレーターで立ち止まって利用することを義務化する条例を来年制定する方針を決めました。制定されると政令指定市では初めてとなります。

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市によると、罰則は設けないが、エスカレーターの管理者にも周知の義務を課し、啓発用のポスターやステッカーなどの配布を検討しているそうです。高齢者が増えていることや、2026年のアジア競技大会などで、多くの人が市内に来ることが見込まれるため制定を決めました。

はたして、マナーの悪い名古屋人が守れるのか?

私のブログでも、「名古屋走り」などのマナーの悪い一口たちの話を書いていますが、そんな当たり前の交通ルールやマナーが守れない名古屋人がはたして守れるんでしょうか?

このエスカレーター問題は昔から、私自身も疑問に感じていて、ちょうどブログに取り上げようと思っていたら、このニュースを目にしました。

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エスカレーターに乗る人全員が2列で乗れば、輸送量は当たり前ですが、1列の倍になります。そうすれば、もっと早く大勢の人を早く運ぶことができるんです。

急いでいるなら、階段を上がればいいんです。もちろん、階段のないところもありますが、そんなに急がないといけない人は、本当に一握りの人だと思うんですよね。

せっかちな日本人だけじゃなかった

右側に立ち、左側を空ける片側空けが世界で初めて行われたのはロンドンの地下鉄駅といわれていますが、いつ、どんなきっかけで始まったのかは明確になっておらず、1944年頃に混雑緩和のために公務員が思いついたという説が挙げられているだけです。

その後片側空けは欧米各国に、さらにアジアにも広がり、現在世界ではイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ハンガリーなどのヨーロッパ諸国、アメリカ、アジアでも香港、台湾、中国、韓国などが右立ち、左空けで、圧倒的に多いそうです。

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左立ち、右空けは東京を中心とした日本各地の他には、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなどで行われているそうです。

つまり、世界中にエスカレーターを歩いている人たちがいるということにならります。

なぜ歩いてしまうのかはわからないが…。

私はなぜエスカレーターを歩いてしまうのかを想像したのは、やはり階段の形をしているからではないでしょうか?

海外では急いでいる人のために、マナーとして片側空けが始まり、日本では高度経済成長時代に、自然発生したと言われています。

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どちらの理由だとしても、中には病気、けが、障害で右側にしか立てない人もいるんです。歩かない人が左側に立つことはルールでもマナーでもないということをあらためて認識して、この条例が全国に広まればいいと思います。