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気球を運転するには免許はいるの?

Y's FactoryのYOSHIです。

素朴な疑問なんですが、「気球」を運転するのに免許って必要なのか気になったので、調べてみました。

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日本では免許制度がないので、そもそも気球の免許が存在しない

日本には「気球」を運転する免許がないんですが、日本で熱気球を操縦するためには「熱気球操縦士技能証明」が求められるそうです。この技能証明は日本気球連盟が発行する証明書で熱気球を安全に飛ばせる技術と知識を有する証明になります。

熱気球は舵もエンジンも付いていない乗り物ですので、安全に飛んで降りるためには一定の技術と知識、さらに気象とフライトエリアの地形に通じる現場経験が欠かせません。

しかし、日本の航空法ではハンググライダーやパラグライダーと同じように、熱気球も航空機として分類されていないので操縦に必要な国家資格の規定がありません。つまり日本の法律上は気球を飛行させるための免許がありません。

一方、欧米では熱気球は航空機として扱う法律があるので、各国が発行する免許が必要になります。

どうやったら免許が取れるのか

熱気球の操縦を行うための熱気球のパイロット資格です。取得するためには以下の条件が必要となります。

満18歳以上であること
日本気球連盟の正会員であること
Pu/t(Pilot under Training:パイロット練習生)講習会を受講すること
適性試験(健康診断)項目に適合していること
インストラクター同乗による訓練飛行を10回かつ10時間以上行うこと
インストラクター同乗による対地高度2000ft以上を飛行すること
インストラクター地上待機による、単独訓練飛行(ソロフライト)を行うこと
筆記試験に合格すること
インストラクターの推薦を受け、イグザミナー(熱気球試験官)同乗による実技試験に合格すること

いくらぐらいかかるのか

スクールでライセンスを取得した場合

  • ライセンス取得=70万円~200万円程度程度
  • 飛行する費用=1~5万円程度(1時間)

かなりの費用がかかることがわかりました。観光地で気球に乗るのが、高い理由も納得ですね。

そもそも気球ってどんな乗り物

気球は、エンベロープと呼ばれる袋の中の空気を下部に取り付けたバーナー等で熱し、外気と比べて比重が軽くなることで生じる浮力で浮揚します。乗員は通常、エンベロープの下に取り付けられたバスケットに乗ります。

バーナーの火力の調整による上昇・下降のみが可能であり、水平方向の移動は基本的には「風まかせ」です。飛行船のような自前の推進力で水平方向の進行方向を選ぶことは基本的にはできません。しかし、風の向きと強さは高度によって異なるため、進みたい方向の風を想定し、それに乗るべく高度を調節することで、どの方角に進むかある程度選ぶこともできます。気球のクラウンにはエンベロープ内の空気を抜くための弁があります。弁には各種構造がありますが、一般的なものではパラシュートと呼ばれる円形に縫製された布によって内圧で塞がれています。排気を行う場合はリップラインと呼ばれる紐を引く事によってパラシュートを引き下げ、排気します。排気弁には本来大きく分けて2種類の名称があり、ダンプは上空で飛行中使用することを目的とし、リップは最終排気を行うための物です。

熱源となるバーナーの燃料はLPGを使用しており、飛行時間にもよりますが、一度のフライトで一般家庭が使用する約1~2ヶ月分のLPGを消費します。

気球の飛行は、その地域を管轄する空港との調整が必要です。航空路や、管制圏等を避けたエリアに対して飛行可能であるエリアや高度が決められます。飛行可能となるエリアはノータムとして申請し、一般の他の航空機に対しても公示されます。一部の空港に近接した地域では、離陸前および着陸後に空港へ連絡します。