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「ころきしめん」、「ころうどん」ってどんな食べ物?わかりますか?

Y's FactoryのYOSHIです。

冷たいきしめんを「ころきしめん」、冷たいうどんを「ころうどん」と名古屋では言うんです。しかも、最近はころきしめん、略して「ころきし」が名古屋で流行っているので、紹介します。

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写真はイメージです。

「ころきし」最高!

名古屋名物のきしめんは、ご存知の通り幅広で薄い麺に、削り節と醤油の香りが強いダシが食欲をそそる「名古屋めし」です。しかし、夏にきしめんは暑くて、食べる気にならないかもしれませんね。でも、そんなときにオススメなのが、「ころきし」です。ひんやりしたきしめんが、夏バテぎみの体には最高なんです。

「ころ」の語源には諸説あり

  1. 「冷たくても香り高い露(つゆ)」=香露(こうろ)が転訛した説
  2. 公設市場の麺販売店兼食堂で丸めた白玉うどんを丼に「ころっ」と転がすように入れてつゆをかけて出していた説
  3. 小さくて丸いものを石ころ、あんころもちというように白玉うどんも小さく丸めて店頭に並べていた説
  4. 冷たいのが「食べごろ」だから説

結局ルーツがいろいろあり、何が本当なのかよくわかりません。つゆが由来とする説、麺の形状から生まれたとする説など、様々あるのはおもしろいですね。

きしめん離れ

「なごやめし」のきしめんですが、実は名古屋人はほとんど食べることはなく、私も年に1〜2回、初詣などで熱田神宮へ参拝した帰りや出張で新幹線に乗るときに時間あれば、新幹線のホームで食べるぐらいなんです。

スーパーなどでもうどんは買いますが、きしめんは売っていないところも多く、あっても少し高いので、普段の食事ではわざわざ食べません。

 

なぜ、名古屋で流行しているのか

名古屋名物として全国的な知名度を誇るきしめんですが、名古屋めしブームにも乗り切れず、地元では長らく人気が低迷していたんです。ちなみに名古屋にはきしめん専門店は駅のホームの立ち食いスタンド以外はほとんどなく、うどん店での麺の選択肢のひとつというのがきしめんの位置づけです。こんな状況に危機感を抱き、名古屋市内および近郊のうどん店が2015年にスタートさせたのがスタンプラリーでした。きしころをテーマにしたのは「きしめんはころが一番うまい!」平たくすべすべした麺が舌の上を滑っていく、そんな独特の食感こそがきしめんの醍醐味。冷たいきしころだと麺がしまって、その魅力をよりダイレクトに感じることができるからだそうです。

しかし、スタンプラリー効果できしめんの需要は徐々に上向きになり、一日0杯も当たり前だったというお店でも、ラリー期間中は50杯以上出るほどにV字回復を果たしました。普段はあまり見られない若いカップルのお客さんも目立ち、遠出ができないご時世で、せめて近場での食事を楽しみたいという皆さんの心情に、きしころが応えられたのではないかと思います。