Y's Factory blog

クルマのコト、グルメのコト、教育のコト、日常の気になったコトを楽しくお伝えします

MENU

えらい【名古屋弁講座③だがや】

名古屋弁講座第3弾だがや】

Y's FactoryのYOSHIです。

私が生まれ育った名古屋の言葉「名古屋弁」を楽しく知ってもらう企画の第3弾です。

f:id:YsFactory:20210816055327j:image

名古屋弁の種類

一口に名古屋弁といっても、さまざまな種類が存在します。

上町言葉

「なも、えも」などの敬語を多用するのが特徴で、上品な印象を与えます。もとは清洲越しの際に名古屋へ移った富商が住む、名古屋城下周辺の碁盤割の地区の範囲で話されました。昭和期まで引き継がれましたが、名古屋大空襲による戦災と大胆な戦後復興による地域社会の崩壊の影響などを受け、現在では衰退が著しく、下町言葉に主役を取って代わりました。現在、話者は相当な高齢者のみとなっています。

下町言葉

「がや、がね」を用いるのが最大の特徴で、上町言葉に比べ粗雑です。もとは職人や小商人、農民が暮らす庶民の居住地域で使われていました。尾張言葉を主軸に、周辺農村部や三河、美濃などからの移住者が持ち込んだ各地方の言葉が融合し合い、さらに都市生活の複雑な対人関係の中で、周辺農村部の言葉とは異なる独自の言葉が発達しました。

その他

現在は使われないが、尾張藩の士族層では「のん」の使用など三河弁の影響が強い「武家言葉」が話され、上町言葉と類似点も多かったそうですが、江戸時代中期から後期にかけて上町言葉や下町言葉と漸次融合し、次第に失われました。

えらい

名古屋弁で「えらい」とは、標準語で「疲れた」のことです。

この言葉は名古屋人なら、ごく自然に使われているとても馴染みのある方言です。けっして自分を「偉い」と褒めている訳ではなく、「今日は体がえらいわー」など「しんどい、疲れた」という意味で使います。

そして、別の意味でもよく使われるのですが、「今日えらい風強いね!」など、「すごい、とても」という意味でも使われます。最上級は「どえらい」となります。

ということは、とても疲れた時は

『どえらいえらい』となるはずですが、一般的には『でらえれー』と言うんです。